エアロゲルボード断熱パネル-AG65B

AG65Bは、ガラス繊維針刺しフェルトを基材として作られた剛性エアロゲル断熱ボードです。製造プロセスでは、ソル・ゲル技術を使用し、基材をスラリーに浸し、熟成させた後、超臨界抽出を行い、有機溶媒を除去します。このプロセスにより、ナノ多孔質エアロゲルが均等に分布し、密度250〜300 kg/m³の高性能断熱ボードが完成します。このボードは、650°Cまでの連続的な高温に耐えることができます。

柔軟なAG65とは異なり、AG65Bは曲げることのできない剛性のある平面構造を持っています。そのため、セラミックローラーキルンなどの平面用途には特に適していますが、パイプや貯蔵タンクのような曲面には適していません。

エアロゲルは、85%〜99%の多孔度を持ち、空気分子の自由平均 path よりも小さいナノポアを特徴とする超多孔質材料です。この構造により、対流による熱伝達を完全に排除します。さらに、非常に高い比表面積により、熱放射を効果的に低減します。

常温での熱伝導率はわずか0.02 W/m·Kで、AG65Bは最高の断熱材料の1つといえます。高温環境下では、従来のセラミックファイバーやガラスファイバー断熱材と比較して、同じ熱抵抗を得るためにはその厚さの1/3から1/4で済みます。この優れた熱性能により、AG65Bは密閉空間での断熱に最適な選択肢となり、冷却用途にも優れた解決策を提供します。